レギュラー番組/菅原明子の「エッジトーク」

●ゲストー歴史学者の磯田道史さん
≪ 今回、2週にわたってお送りするゲストは、歴史学者の磯田道史さんです。磯田道史さ...≫


今回、2週にわたってお送りするゲストは、歴史学者の磯田道史さんです。磯田道史さんの著書『武士の家計簿』(新潮新書)を中心にお話を伺いました。

■「武士の家計簿」

菅原:今夜の一冊は武士の家計簿。ちょうどこれから封切りになる映画になるというとてもおもしろく楽しい本なんです。今日のゲストは磯田道史先生です。

磯田:よろしくお願いします。

菅原:茨城大学人文学部准教授をされてるいるということを聞いていたので、お年を召した先生かと思いましたら、お若いんでびっくりしたんですが、今おいくつでいらっしゃいますか。

磯田:39歳になりました。

菅原:この本を書かれたのが2003年ですが、32歳の時にこの本が出たわけですね。この本の何がおもしろいって数字が並んだ表がたくさん入ってるんですよね。

磯田:武士の家計簿ですから、内容を示すためには武士が何を買ったのかの一覧がないとだめなもので、表をつけたりしてますね。

菅原:この表がとてもよく見ると味わい深くて、私も理科系なものですからデータを見るのが好きなんですね。データを出しながら、こういう記述がしっかりとされてるものはなかなか珍しいなということで、とても魅力的な本だと思ったんですが、これがまた映画になるというのはすごい飛躍ですよね。

磯田:新書史上初だと聞いてるんですけど、映画になって主演が堺雅人さんと仲間由紀恵さんだということで、私もびっくりしました。国立大学で教えてる歴史学者の本が映画になるというだけでも不思議なのに、教養新書で歴史の学術書に近い本がドラマ仕立てになるというのは私もいまだに信じられないという感じなんですね。

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■磯田道史(いそだみちふみ)

1970(昭和45)年岡山市生れ。2002(平成14)年、慶應義塾大学文学研究科博士課程修了。博士(史学)。2004年より茨城大学人文学部准教授。2008年から国際日本文化研究センター客員准教授も務める。専攻は日本社会経済史。加賀藩の御算用者・猪山家の幕末から明治に亘る家計を記した古文書を発見し、これを大きな時代の波を乗り越える家の記録として読み解いた『武士の家計簿』を2003年に発表。同書は専門家だけでなく一般の歴史ファンにまで幅広く話題を呼び、新潮ドキュメント賞を受賞した。他の著書に『殿様の通信簿』『近世大名家臣団の社会構造』などがある。

≪12月1日(水)・12月8日(水)23:00~23:30・ラジオ日本「菅原明子の『エッジトーク』でどうぞ!≫