レギュラー番組/菅原明子の「エッジトーク」

●ゲストー経済評論家の三橋貴明さん
≪ 今回、2週にわたってお送りするゲストは、経済評論家、中小企業診断士の三橋貴明さ...≫


今回、2週にわたってお送りするゲストは、経済評論家、中小企業診断士の三橋貴明さんです。三橋さんの著書「今、世界経済で何が起こっているのか?」(彩図社)を中心にお話を伺いました。

■「今、世界経済で何が起こっているのか?」」

菅原:私が三橋さんの本で最初に読んだ本は「いつまでも経済がわからない日本人」(徳間書店)というタイトルで、「私もわかってないよ!」みたいな気分で読んだら、グラフがたくさん使われてて、非常にわかりやすくて、日本はこのままいったら沈没するってその本にも書いてあったんですが、すごく論理的に数字をきちっと読み解きながら、どうなってるってわかったんですが、今回の本もその延長上の本ですよね。

三橋:私は数字データに基づかない話はしないというのがありまして、用語とかもきちんと定義して話すというのを心がけてますので、その分わかりやすくなってるのかなと思います。

菅原:それはすばらしいと思います。経済の話を新聞で読んでも、煽りというか、「このままいくと危ない!」っていうけど、「何が危ないんだろう、どう危ないんだろう?」って読んでいっても、数字の部分が抜けてる話があって、気分が悪くなるようなことが多いですね。私も理科系なものですから、思考回路が数量解析なんですね。こういうことが書いてある本の方が自分にはわかりやすいということがありました。

菅原:世界の流れを知らないと自分たちの安全や、おおもとの暮らしですら影響を受けちゃうでしょ。

三橋:そうですね。まさに直結しますよね。

菅原:知らなきゃいけないなと思って、本屋さんで立ち読みしたり買ったりしてますけど、それでも知らなすぎというのには驚かされます。

三橋:ひとつの理由は日本の経済評論家とか、ビジネス書の作家さんが数字を見ない。イメージ優先で語るんですね。「アイスランドは、地熱でエネルギーを確保してるから豊か」だというのも、事実としてありますけど、全体として関係ない話なんですよ。アイスランドの人口は32万人ですので、外国から安い金利でお金を借りて、高いところに投資するだけで国が成り立つんです。

菅原:最低コストで世界最高水準のエコの技術を輸入できるわけですね。それをちゃんとやったから、国民にとっては住みやすい国になれたわけですよね。

三橋:アイスランドの絶頂期は国民一人当たりのGDPが世界第三位だったんですね。そういう時期に「アイスランドはすばらしい、日本もアイスランドを見習うべきだ!」という人がいるんだけど、人口32万人の国を1億2000万人いる国が見習えるわけないだろと。そういう部分が問題だなと思います。

菅原:情緒的、右脳的な話に私たちは反応しちゃう。数量化することがまったくベースにないまま、イメージ優先の煽り記事をどんどん納得しちゃうところが問題なんですけど、これは数字に根ざした教育観がないからですかね。

三橋:そうですね。そもそも、日本語が非常に曖昧じゃないですか。典型的な言葉で挙げると「輸出依存国」という言葉がありますね。その言葉が新聞に飛び交っていたんですが、誰も輸出依存を定義してないんですよ。日本語事態がなんとなくあいまいなんで、定義してなくてもそれで通っちゃうという文化的なものもあるんじゃないかなと思いますね。

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■三橋貴明(みつはし・たかあき)

作家、経済評論家、中小企業診断士、株式会社三橋貴明事務所 代表取締役社長。1994年、東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業ノーテル、NEC、日本IBMなどでの勤務を経て2008年に中小企業診断士として独立、三橋貴明診断士事務所を設立した。現在は、経済評論家、作家としても活躍中。2007年、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」において、公開データを詳細に分析し、韓国経済の脆弱な実態を暴く。これが反響を呼んで『本当はヤバい!韓国経済』(彩図社)として書籍化され、ベストセラーとなった。既存の言論人とは一線を画する形で論壇デビューを果たした異色の経済評論家。ブログ「新世紀のビッグブラザーへ」の1日のアクセスユーザー数は4万人を超え、推定ユーザ数は12万人に達している。『日本の未来、ほんとは明るい!』(ワック)、『いつまでも経済がわからない日本人−「借金大国」というウソに騙されるな−』(徳間書店)など著書多数。