レギュラー番組/菅原明子の「エッジトーク」

●ゲストー慶應義塾大学法学研究科講師・竹田恒泰さん
≪今回、2週にわたってお送りするゲストは、慶應義塾大学法学研究科講師の竹田恒泰さん...≫


今回、2週にわたってお送りするゲストは、慶應義塾大学法学研究科講師の竹田恒泰さんです。竹田さんの著書「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」 (PHP新書)を中心にお話を伺いました。

菅原:世界中の人々が日本がびっくりするほどすばらしい国だということを震災の後の日本人の行動によって改めて大変高い評価を得ていますね。この「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」というタイトルは、それとぴったりと一致するタイトルであり、中身ですよね。

竹田:まさか、この本が出た直後にこれほどの大震災が起こるとは夢にも思ってませんでした。

菅原:この本は、本当に日本人が日本というものを正しく理解すれば、海外の人たちが高く評価しているのと同じくらいに未来に対して、世界に対して、日本人のなすべきことは本当にすばらしい役目なんだ、という内容だと思うんですけども、この本にある筋書きとご自身の生まれ育った家柄も不思議なご縁ですね。

竹田:そうですね。旧皇族といいますと、ほとんど死語になりつつある言葉でしたけども。戦後、日本が占領を受けた時に天皇をなくすかどうかというギリギリの議論がありまして、その時に天皇とその弟だけを残して、あとは皇族の身分を離れさせるということで、11の宮家が廃止になったんです。そのうちのひとつが竹田宮という私が生まれたところです。たまたまそういうところの生まれであったものですから、皇室の歴史、日本の歴史に小さいころから親しみがあり、こういう本を書くきっかけになりました。

菅原:明治天皇の玄孫にあたるということですが、明治天皇のお話は子供の頃から家の中でもたくさんお聞きになられたことが多かったんですか。

竹田:そうですね。祖父母からは明治大帝というのはこういう方だったという話を聞いたのは覚えています。私の祖父が明治天皇の初孫になるので、かわいがられたという話を聞きました。また、大変威厳があって怖い方だったと聞いています。

菅原:この本の視点は今まで日本人が気がつかなかったことですよね。どちらかといえば、自虐史観というのが戦後ずっと強く打ち出されていて「日本はいい国」というよりは「悪いことをいっぱいした反省しなければいけない国」というか。やはり、この図表にあるように日本の国を日本人が自らよいと評価している人が少ないんですね。

竹田:外国からは非常に人気があるということはデータから裏付けられているんですけども、その反面、外国の人は自分の国が好きなものらしいんですね。アメリカ人だってアメリカを愛してるし、韓国人だって韓国を愛してるし、それが当たり前のことなんですけど、どうも統計上日本人は日本のことを愛していないというデータが出ています。そういうことを誇りに思えるようなことをわざと学校で教えてないみたいなんですね。

菅原:国旗掲揚はだめだとかね、国歌を歌う時に先生が座っちゃったりとか。戦後60何年間、そういうことが普通に学校で行われてきたということは子供たちに与える影響も大きかったでしょうね。

竹田:そうだと思いますね。

菅原:ある種、戦後のひとつの流れなんでしょうけれども、これに対して大きく何かを言うと「右翼!」って言われちゃったりね。「え?なんで?」と思うんですけども、自分の国のアイデンティティーと自尊心の延長上である自分の国に対する誇りがなかったら国際人になれるはずがないですよね。

竹田:我が国は世界192ヶ国あるなかで建国から最も古い歴史を歩んでいるんですね。だから、日本よりも前にできた国は全部滅びてしまって今はないんです。ということは、日本という国は現存する世界最古の国家であると。中学生がこれを聞いたら「なんか日本ってすごいな!」って思うじゃないですか、そういった誇りに思うようなことは教えないんですね。

竹田:普通は外国の子供たちは、例えば、アメリカ人だったらアメリカがどういう国でいつできたのか、中国人だったら、毛沢東がどれだけ偉い人でいつどのようにして国ができたのか、フランス人だったらフランス革命について語れますよね。ところが、日本人はいつ日本がどのようにできたか知らないんですよ。教科書を見ると本当に巧妙に書かれていまして、さも科学的に国や歴史を語っているように見えるんですけど、実際は、いつどのようにして国ができたか、ということが書かれていないんですね。これは間違えて落ちちゃってるんじゃなくて、戦後政策でしょう。

竹田:占領軍の目的はひとつしかないはずで、今後再び日本が立ち上がって戦争とか起こしてほしくないわけですよ。だから、日本人を骨抜きにするというのが最大の占領政策でありまして、そのためには軍を解体し、財閥を解体するだけじゃなく、精神的に骨抜きにする。だから国の成り立ちや、民族の誇りとかそういったものを教えないようにしてしまえば、日本人が日本の誇りを持てなくなってしまう。痛いところを突いてくるなと思いますけども。

■竹田 恒泰(たけだ・つねやす)

昭和50年(1975)旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫にあたる。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家。慶應義塾大学法学研究科講師(憲法学)として「特殊憲法学(天皇と憲法)」を担当。平成18年(2006)に著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で第15回山本七平賞を受賞。平成20年(2008)に論文「天皇は本当に主権者から象徴に転落したのか?」で第2回「真の近現代史観」懸賞論文・最優秀藤誠志賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)